
こんにちは、今日はル・コルビュジエについてです。
その他
| Q | 『ムーア人の最後のため息』に出てくるコルビュジエの建築先日、サルマン・ラシュディの『ムーア人の最後のため息』(The Moor's Last Sigh,1995)を購入しました。現在読んでいるのですが、この第一章の中心となるダ・ガマ家について質問があります。インドのコーチン(Kochi)のカブラル島(未詳)に家を構えるダ・ガマ家の庭に、主人がル・コルビュジエを連れてきて、二つの家屋を建設させるのですが、この二つの建築は実在するのでしょうか?(この小説は、史実と虚構が織り交ざって描かれているらしいです)ちなみにどのような建物かと言うと、以下に描写を引用します。「…一つは、奇妙に角ばった平べったい代物で、庭が屋内空間にすっかり入り込んでいて、屋内と屋外の区別がつきかねるし、椅子やソファは病院か幾何学の教室用に作られたもののようで、座ろうとすると尖った角にぶつかってしまいそうだった。もう一つは、木と紙で出来た華奢な家で、「日本風なのです」と彼(コルビュジエ=引用者注)はエピファニアに説明した。壁が障子や襖からなっていて、火災に遭ったらひとたまりもなさそうだった。室内では座るのではなく、跪くことになっていて、夜は頭を木で出来た枕に乗せて床の上に敷いた布団の上に寝なければならないのだった。…」実在しないにしても、似たようなコルビュジエの建築物が存在するのでしょうか?また、これはコルビュジエの建築としてあり得そうなもの(リアリティがある)ですか?建築にお詳しい方、よろしくお願い申し上げます。 |
| A | コルビュジェが1950年代に北インドのシャンディガールに当時のインドの首相ネルーの要望で新首都を計画、建設したことは、建築界の人なら誰でも知っています。しかし質問にあるような南インドのコーチンに邸宅を設計したことはないと思います。彼がインドで実際に計画した住宅で実現されたものには以下の2邸があります。計画案はこれ以外にもありますが、全てがアーメダバードのものです。マダム サラバイ邸、アーメダバードhttp://www.fondationlecorbusier.fr/corbuweb/morpheus.aspx?sysId=13&IrisObjectId=5459&sysLanguage=en-en&itemPos=67&itemSort=en-en_sort_string1%20&itemCount=78&sysParentName=&sysParentId=64ショドハン邸、アーメダバードhttp://www.fondationlecorbusier.fr/corbuweb/morpheus.aspx?sysId=13&IrisObjectId=5507&sysLanguage=en-en&itemPos=75&itemSort=en-en_sort_string1%20&itemCount=78&sysParentName=&sysParentId=64さて質問の後半部分に対してですが、初めのほうに描写されている住宅は、上記のうちのマダム サラバイ邸においても、あるいはイメージ段階のスケッチで終わったGrille climatique シャンデイガールの住宅案に見られます。如何にして酷暑を水(散水、噴水)と風で克服しようかという試みです。ですので、こうした住宅は彼の作品としてリアリティーがあると言えると思います。http://www.fondationlecorbusier.fr/corbuweb/morpheus.aspx?sysId=13&IrisObjectId=5767&sysLanguage=en-en&itemPos=54&itemSort=en-en_sort_string1%20&itemCount=216&sysParentName=&sysParentId=65もう一つの日本式の住宅ですが、彼のどの作品を見てもこうした傾向は感じられないように思います。さて質問の本題ですが、私はサルマン・ラシュディがこの作品の中で描き出したダ・ガマ邸というのは、酷暑の気候、全く異なったインド文化の真っ只中にインターナショナルなモダニズム思考を持ち込んだシャンディガールというプロジェクトそのものの象徴ではないのでしょうか? ネルーの行ったインドの近代化と、その思想にあったものとして導入されたコルビジュエのモダニズム思想。この明らかに失敗に終わったプロジェクトは、ニーマイヤーのブラジリアと同じく、都市計画の難しさ、いやそれ以上に異文化が接触してハイブリッド化するプロセスの持つ困難さを指しているように思います。作品のムーア人の最後の王のため息も、キリスト教文化に侵入してイスラム教文化をスペインに築き上げイスラム文化とキリスト教文化のハイブリッド化を目指して失敗する者の嘆きを示しているように思われます。ノルウェーで起きた最近の事件をあわせて、異文化接触の難しさを感じさせてくれます。 |
Webサービス by Yahoo! JAPANル・コルビュジエLe Corbusier 1887-1965。スイス生まれのフランスの建築家・建築理論家・都市計画家・画家。
ル・コルビュジエ=ソーニエとも名乗る。本名はシャルル・エドゥアール・ジャンヌレ=グリ。
郷土のラショードフォンでは装...
「シャルロット・ペリアンと日本」ご招待券 - ジャパンデザインネット ジャパンデザインネット |
「シャルロット・ペリアンと日本」ご招待券ジャパンデザインネットシャルロット・ペリアン(1903-1999)は、巨匠ル・コルビュジエとその従弟ピエール・ジャンヌレとの共同作業を経て、建築とインテリアに数々の優れた家具を残したフランスの女性デザイナーである。1940年の初来日以降、たびたび日本を訪れたペリアンは、日本を愛し、また ... |
建築学科の基礎教養高3で理系の者です。今月、無事に指定校推薦でMARCHの建築学科に合格することができました。合格することはできたのですが、入った後の学力のことが心配です。英語は得意なのですが、理.
タイルモザイクアートPR